フルミスト(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン)について
2024年からフルミスト(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン)の国内販売が開始となりました。インフルエンザワクチンは接種したいけど注射の苦手な方、効果の長いインフルエンザワクチンをご希望の方はフルミストの接種も検討してみてください。
★対象年齢:フルミストは2歳から19歳未満が対象です。その年齢を外れる方(小児科では生後6か月から2歳未満)は従来型のインフルエンザワクチンを接種してください。
★接種方法・回数:フルミストは点鼻型のワクチンです。片鼻に0.1mlずつ、合計0.2ml点鼻します。1回のみで終了です。従来型のインフルエンザワクチンは6か月以上13歳未満の方は概ね4週間の間隔を開けて2回接種します。
★副反応:フルミスト接種者の約10%に感冒症状(1%程度にインフルエンザ発症)が報告されています。
★効果:フルミストと従来型のインフルエンザワクチンは同様な効果が期待でき、日本小児科学会から、いずれのワクチンも推奨されています。持続効果はフルミストの方が少し長く1シーズン(5か月程度)とされています。
★注意点:
- フルミストは生ワクチンですが他のワクチンと接種間隔をあける必要はありません。翌日から他のワクチン接種が可能です。また、当面の間当院ではフルミストは単独接種(他のワクチンとの同時接種は行わない)とします。
- フルミスト被接種者の鼻咽頭分泌物中に最長3~4週間ワクチンウイルスを排出する可能性があります。そのため未接種者にワクチン由来ウイルスの水平伝播が報告されています。妊娠していることが明らかな方は接種不適当者とされていますので、妊婦さんが身近にいるお子様には接種することができません。
- フルミストは重度の喘息を有する方(当院では暫定的にステロイド吸入以上の治療を行っている方とします)、喘鳴の症状を有する方には接種できません。
- フルミストにはゼラチンが含まれています。ゼラチンを含む食品(ゼリー、ババロア、ムース、マシュマロなど)、加工品(ハム、ソーセージなど)の摂取ができていれば問題ありません。卵アレルギーは小児科学会から問題ないとされています。
★その他: 当院でのフルミストの接種価格は9000円/回(税込み)です。概ね従来型のインフルエンザワクチン2回分程度になります。
価格はやや高く、いくつか注意点がありますが、接種が1回ですみ、注射と違い痛くない、効果持続期間がやや長いといったメリットがあります。昨年より供給量は増える予定ですが、数に限りがありますのでご希望の方はお早目にご検討ください。当院の今シーズンのインフルエンザワクチン予約は9月上旬、接種は10月上旬から、フルミスト接種時間帯は平日16時30分から、土曜日9時15分からを予定しています。
参考文献:予防接種に関するQ&A集(日本ワクチン産業協会)、経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの使用に関する考え方(日本小児科学会)










